提灯が活躍する場面と言えば祭りに決まっていますよね。だけど通常祭りにおいてはあまりメインとしてクローズアップされるものではなく、どちらかと言えば盛り上げ役と言うか名脇役の部類ですよね。そんな祭り提灯がメインの祭りもあるようですよ。ちょっとそれらを調べてみました。

まずは、秋田竿燈まつりです。秋田と言えば中日ドラゴンズ監督の落合博光さんが有名ですよね、関係ないか。竿燈まつりは、真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事として宝暦年間にはその原型となるものが出来ていたという。 現在残っているもっとも古い文献は、寛政元年(1789)津村淙庵の紀行文「雪の降る道」で、陰暦の7月6日に行われたねぶりながしが紹介されている。このときにはすでに秋田独自の風俗として伝えられており、長い竿を十文字に構え、それに灯火を数多く付けて、太鼓を打ちながら町を練り歩き、その灯火は二丁、三丁にも及ぶ、といった竿燈の原型が記されている。元々、藩政以前から秋田市周辺に伝えられているねぶり流しは、笹竹や合歓木に願い事を書いた短冊を飾り町を練り歩き、最後に川に流すものであった。それが、宝暦年間の蝋燭の普及、お盆に門前に掲げた高灯籠などが組み合わされて独自の行事に発展したものと言われている。 この祭りで何より目立つのはやはり最大で46個にも及ぶ祭り提灯の数でしょうね。

次に紹介するのは、福島の二本松提灯祭りです。寛永20年(1643年)に織田信長の重臣丹羽長重公の孫、丹羽光重公が二本松城(霞ヶ城)城主として二本松藩に入府し、「よい政治を行うためには、領民にまず敬神の意を高揚させること」と考え、二本松神社をまつり、領民なら誰でも自由に参拝できるようにしたのが祭りの始まりといわれ、10月4日の宵祭りに始まり、10月5日の本祭りを経て、10月6日の後祭りと続きます。

そして、この祭りの中心にあるのが祭り提灯で、七町七台の太鼓台に、約300個ずつの紅提灯が掛けられていて、各町名の書かれた提灯に、二本松神社の御神火から運ばれた火が灯される情景は秋の寒さの中、暖かさを醸し出すとか、夏祭りが多い中、秋祭りなんですよね。

最後は、愛知県津島市と愛西市で行われる尾張津島天王祭。500有余年の歴史を持つ荘厳・華麗な川祭りで、江戸末期の東海道名所図会には、津島祭と記載されている津島神社の祭りなのです。祭りは数ヶ月にわたり様々な行事、儀式、神事が行われ、7月第4土曜日の「宵祭」とその翌日に行われる「朝祭」がクライマックスで、「尾張津島天王祭の車楽舟行事」として重要無形民俗文化財に指定されている祭りですね。7月第4土曜日の「宵祭」では、無数の提灯をまとった巻藁舟が、津島笛を奏でながらゆうゆうと天王川を漕ぎ渡り、揺らめく提灯が川面に映りその美しさを際立たせるとか。夏の宵闇を照らす祭り提灯は風情があるのでしょうね。

さて、以上3つの祭りなのですが、実は日本三大提灯祭りと言われている祭りです。祭り提灯を主体とした祭りは他にも多々あるようですが、この3つが歴史、伝統、文化の観点からそう言われているようです。

私も、見てみたいのですが、いずれも遠いので、この夏は山口ちょうちん祭りと柳井の金魚ちょうちん祭りと、萩夏祭りの祭り提灯を見て、山口三大提灯祭りとでもしましょうかね。

written by 提灯-キラメック